第8話

「百合、直接“俺”を感じてるからそんな甘えてんのか?」



「ん…いわ、ないで…」



百合の汗ばむ体がさらに熱くなった。


そう、あのプロポーズした夜からだんだんと百合が甘えたになった。きっとこれが本来の百合の姿なんだろう。



プロポーズしたことで、本当の百合を取り戻すことが出来たのならそれ以上に嬉しいことはないけど…



俺がもう我慢できなかった。



「ありのままの百合を感じたい」



そんな百合と本当の意味で交わりたかった。



ガキが出来ても、いやむしろ俺と百合の大切なかけらが出来るのなら。戸惑う百合がいたけど…潤む瞳で強く頷く百合がいたから。それからはずっと俺自身のまま百合と繋がっている。


だから今日も…

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