第17話 メルキアデスが亡くなり、ホセ・アルカディオ・ブエンディアは正気をなくす

101ページまで読んだ。


マコンドにさまざまな文明の利器をもたらして生活を豊かにしてくれた老ジプシー、メルキアデスが亡くなる。彼の死によってマコンドではじめて執り行われた葬儀は非常に盛大なものとなった。


メルキアデスの葬儀のどさくさにアマランタは、秘めた恋心をレベーカの婚約者となっていたピエトロ・クリスピに打ち明けるが、ピエトロから冷たくあしらわれてしまい、改めてふたりの結婚を呪う。


――自分の死体でこの家の戸をふさいででも、姉の結婚を邪魔してみせる。


妹の予言を恐れたレベーカは、ピラル・テルネラに結婚のことを占ってもらう。


――両親の骨を埋めないと幸せになれない。


占いの結果にレベーカとピラル・テルネラは困惑するが、幼いレベーカを引き取った時に両親の骨を預かっていたホセ・アルカディオ・ブエンディアはあわてて家の中からレベーカの両親の骨を探し出し、メルキアデスの墓のそばに埋葬した。


――もう安心だ。きっと幸せになれる。


この占いをきっかけにピラル・テルネラは、アルカディオを産んで以来、久しぶりにブエンディア家を訪れるようになる。そしてある時、アウレリャノの工房(彼は錬金術を研究するうち金細工師となっていた)を訪ねた。彼女は妊娠していた。


――わかった。赤ん坊には、ぼくの名をつければいい。


ホセ・アルカディオ・ブエンディアは、プルデンシオ・アギラル(殺してしまった昔の知人)やメルキアデスといったすでに死んでしまった人間の姿を見て、声を聞くようになった。やがて時間の感覚を失った末に発狂し、町の人々によって庭の栗の木に縛り付けられてしまう。


族長を雨や風から守るため、栗の木には棕櫚の小屋が建てられた。



怒涛の展開。

メルキアデスは死んでしまうし、アマランタは恋に狂って姉を呪うし、ピラル・テルネラがアルレリャノの子を妊娠していることが分かる。最後にメルキアデスの死がきっかけだったのだろうか、ホセ・アフカディオ・ブエンディアが発狂してしまった。いったいこのブエンディア一族はどうなってしまうんだろう?

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