第8話 ホセ・アルカディオとウルスラの失踪がもたらしたもの
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アマランタが生まれた。ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラの娘であり、ホセ・アルカディオとアウレリャノの妹にあたる。アマランタが生まれてからしばらくして、マコンドをジプシーが訪れた。メルキアデスとは別の一族で、氷を見世物として持ち込んだあの一族だ。
ホセ・アルカディオは浮かれた気分でピラル・テルネラとふたりジプシーの見世物小屋を見て回るが、ピラルから「あんたに子どもができる」と告げられてショックを受ける。以来、ホセ・アルカディオは家の中に引きこもってしまい、ピラルの元へも通わなくなってしまうが、ある夜、ジプシーの見世物小屋で出会ったジプシーの少女に強く惹きつけられ、駆け落ち同然の形でジプシーの一族と共にマコンドから姿を消してしまう。
村から息子がいなくなったと気づいたウルスラは。ジプシーの一行を追ってマコンドを出たきり帰ってこなくなってしまう。ホセ・アルカディオ・ブエンディアは、捜索隊を作って妻の行方を追ったが三日間探しても見つからずあきらめることにした。
気落ちしたホセ・アルカディオ・ブエンディアは、それでも幼いアマランタを育てながら、アウレリャノと錬金術を研究して暮らしていたが、五ヶ月経ってひょっこりウルスラが戻ってくる。1時間ほど留守にしていただけとでもいうように。ウルスラは一緒にジプシーでない人たちを連れてきていた。彼らはマコンドよりずっと便利で毎月郵便が届き、便利な機械が知られている村からやってきたのだ。ウルスラは、息子を追ってさまよううちに、かつてホセ・アルカディオ・ブエンディアが探して見つけだすことができなかった「文明と接続する道」を偶然探し当てたのだった。
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