第2章
第6話 開拓村マコンドの創世記
38ページまで読んだ。
物語では、ウルスラ・イグアランとホセ・アルカディオ・ブエンディアの一族について述べられる。ふたりはいとこ同士だった。ふたりの結婚は親族から祝福されなかった。「イグアナが生まれるような恥ずかしい結果」となることが懸念されたからだ。実際、過去にはふたつの一族の間に豚のしっぽのようなものがついた男の子が生まれたこともあった。
心配したウルスラの母親は結婚する娘に貞操帯を贈った。ウルスラは母親の言いつけを守って夜の営みを拒否したため、結婚してから1年が経っても子どもができず、村人たちは夫の不能のせいで彼女に子どもができないのだと噂した。
そうするうち、闘鶏に負けた腹いせに男性不能とからかわれたホセ・アルカディオ・ブエンディアが、けんかとなった末にその男(プルデンシオ・アギラル)を殺してしまうという事件が起こった。事件は「名誉の決闘」ということになったが、それ以来、ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラは村中のいたるところで殺されたプルデンシオ・アギラルの幻覚を見るようになる。やがて精神的に追い詰められた夫婦は村から出ていくことを決める。
同じ年頃の仲間たちと村を出てから14ヶ月後、旅の途中でウルスラは子どもを生んだ。悪夢のような決闘の後、夫婦は夜の営みを行うようになったからだ。2年近く経って、ホセ・アルカディオ・ブエンディアとその一行は山脈に到達。そこから先は進もうとしたが大きな湿原に行手を阻まれたため、「マコンド」と呼ばれるその土地に村を拓くことにした。
☆
この物語のアダムとイブとでもいうべき、ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ・イグアランのなれそめと、そのふたりがマコンドを建てることになったいきさつが描かれた箇所。この小説、下ネタがとても多いのだけれど、明るく陽気で陰湿さがなく笑いながら読めてしまう。ポリコレ隆盛の現代ではNGだよなあって言葉のオンパレード(苦笑)
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