第38話
「クリスマスも仕事?」
『まぁ……。まさかの休日出勤になるとは思わなかった…』
「年末詳しく聞かせて」
『ぜひ聞いて……。わざわざ近くまで来てもらってたのに、ごめんね』
「いーのいーの、通り道だし!じゃ、頑張ってね」
彼の正体を知ってから、2週間ほどが経った土曜日。
何故か私は職場に居る。
年末に向けた仕事が終わらず、年末年始休暇に入る前に片づけるべく、休日出勤をしていた。
それを知らなかった真綾が、今度貸してくれる予定だった本を家まで持って来てくれようとしていたのだ。
彼氏さんの家に行く途中だと言うけど、わざわざ電車を降りてくれていたみたいで、申し訳ない…
電話を終えるころには、もう昼休みも終わるころで、ため息をつきながら自席へと向かう。
せっかくの土曜だし、クリスマスだし…予定はなかったけど…
せめて家でゆっくりしていたかったなぁ…
なんて考えながら、残り少ない昼休みを、スマホをいじって過ごす。
…あ。クリスマス…!
思い出して、SNSを開いてみる。
自分が書き込むことはないけど、見る専用としてアカウントを作ったばかりだ。
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