第16話

16.

その時、社長さんに急に抱きしめられた。

暫く経って、私が泣き止んだ頃に、彼氏が現れた。

「何してる!俺の女だ!」


「それがどうした!俺の大事なお客さんを傷つけるな!」


「客?あんた、何者?」


「俺は金貸しだ!」


「じゃあ、俺にも金かしてくれ。」


「返せねぇ奴には貸さない。」



その時、咄嗟に私は言った。

「もう、私…別れたい。」

「何、言ってんだよ。帰るぞ。」と彼氏に手を掴まれた。


「嫌だ!」と、その手を振り払った。


その時、社長さんが

「やめろ!嫌がってる女を強引に連れてくな!警察を呼ぶぞ!怪我のこともあるし。」


「分かったよ。勝手にしろ。」


彼氏は社長さんの言葉で帰って行った。

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