第7話

7.

そして、社長さんとカフェに寄った。

「お前、あれから彼氏出来たか?」

「まだです。」

「早く作らないと、年取るぞ。」

今までと違って優しい言い方だった。


「あの…」

「なんだ。」

「私、社長さんのことが好きです。」

「いきなりなんだ!俺はやめとけ。」

社長さん、飲んでいた珈琲をこぼしそうになった。


「私のこと嫌いですか?」

「嫌いだ!」

「帰る!」私は立ち上がった。

「送るよ。」

「いらない。」

「頑固だな。」

手を掴まえられ、店を出て車に乗った。

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