第3章
階段
第5話
実家にいた時のことです
私の実家は借家でした
自分の家はあったのですが…
古家だった為、引っ越しをしました
その借家は親戚の持ち家でした
ある日の夜のことでした
私は一階で一人、本を読んでいました
誰もいないから静かでした
でも、誰もいないのに階段から、誰かが下りてくる足音がしました
(トン…トン…トン…)
ハイヒールみたいな音でした
どうしよう…こっちへ近づいて来る
(助けて~)と、心の中で思った
その時だった
電話が鳴り響いた
それと同時に、あの足音が止まった
電話の相手は友達だった。私は安心しました
その後、何もおきなかったけど…
何年後かに、家へ行った時
あの足音が止まった
階段の中間辺りの壁が、黒く人の形をした
シミになっていました
私はそこには住んでいないから、その後のことは知らない
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