選択。
人生は選択の積み重ねによって進んでいく。
小さなものから大きなもの。
急を要するものから後回しにできるもの。
様々な種類の選択の上が今である。
後になってから押し寄せるから後悔ではありますが、出来るだけ悔いのない選択をしたいものですね。
仕事を終えた私は、発売を楽しみにしていた最新刊を買いにいく。売り切れていないか焦燥に駆られる最中、不幸にもゲリラ豪雨に見舞われる。傘はなし。目指していた書店はあの角を曲がった先。
咄嗟に避難先を探すと、目についたのは一軒の喫茶店。
私はそこで雨を凌ぐことにするのだが……。
私の目に入ったものや、店内の様子など。状況描写の丁寧さが、一人称視点の没入感を緩やかにリードするようで、物語が進むにつれて言葉の一つ一つが自分の中に落ちていく感覚がしました。
じんわりと心に何かが広がっていくような、思いを馳せたくなる読後感が気持ち良いです。
私の選択の結末は。
選ぶという行為は。
これを読んだ貴方も一期一会です。
是非、読んでみてください。
素晴らしい作品をありがとうございました。