第67話
昼休みの時間に、理科の時間の出来事を玲蘭は奈々と似奈に話した。
奈々と似奈は顔を見合わせた。
「山飼先生、やっぱり......。」
「え?」
「実はね、この前、玲蘭が朝比奈くんと関わっているかどうか、聞いてきたの。」
「私も似奈も、知らぬ存ぜぬで通したんだけど。」
「雨宮に何か問題行動があったら、福田が会長職を引き継げとまで言われたの。」
「そう.......。」
「なんなんだろ、山飼。朝比奈くんを目の敵にしてるよね?」
「関わったくらいで、玲蘭まで、同じ扱いにするなんて、おかしいよ。」
「いやいや似奈、そもそも、朝比奈くんたちを問題児扱いして他の子と区別するのもそもそもおかしいでしょ。教師のやることじゃないよ。」
「あはは......たしかに。」
「玲蘭、大丈夫?中山さんたちまで、一緒になってるんでしょ?」
「うん。大丈夫。奈々、似奈聞いてくれてありがとう。」
「私たち、生徒会の仲間だからね。なんでも言ってよ。
玲蘭ひとりで抱え込むから心配なの。」
「うん。ありがとう。」
玲蘭はさくらのこともあって、友情というものに、自信がなくなっていたが、2人のことは信じてたいと思うのだった。
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