第2話
―毎年、年が明けると地元に帰省している人のみで地元に暖簾を構えている、
今では馴染みとなった居酒屋を貸し切って、新年会を兼ねた高校の同窓会が行われている
もちろん今年も例年通り参加したい人だけが参加する、なんてスタンスで全体の半分程度しか集まっていない飲み会が開かれていた
2,3日前に時間と場所の連絡が回るだけのまともな出欠確認もないようなクラス会にもかかわらず、
20代も半ばに差し掛かった元クラスメイト達の半分近くが集まるなんてクラス全体の仲が良い証拠なのだろう
かくいう私だってよほどの事情がない限り毎年参加するくらいにはこのメンバーが気に入っている
とはいえ25歳にもなると仕事はもちろん家庭を持つ人だって増えてくるわけで
ここ数年は集まっているメンバーも大体固定されてきていることにほんの少しの寂しさを覚えるのは致し方無いだろう
そんな中でも、今年は久しぶりにあの男が参加しているので、なんとなく例年の飲み会よりも店内の空気が浮足立っているように感じた
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