第25話
それから、外を見たら、バルコニーまである。
夜景が綺麗だと見ていたら、後ろから、私を包み込むかのように、両手を窓にあて、引っ付いていた。
「夏になると向こうの方から、花火が見える。」
「綺麗だね。」と答えたら、後ろから、ギュッと抱き締められ、「俺の部屋へ来て欲しかった。俺の正体バレたな」
「えっ?なんのこと?」と言って、和也を見上げたら、唖然としていた。
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