漫才のネタ! 男女コンビ版!
崔 梨遙(再)
第1話
W:女性、M:男性 ※離婚ネタの男女コンビ版
WM「「はい、どうも~!」」
W「突然ですけど、最近は結婚しない若者が多いし、離婚も多いらしいですね」
M「突然ですけど、僕、バツ2です」
W「あんたの離婚ネタ、何回も聞かされてるから全部おぼえたわ」
M「ほんまに? 嫁の役、出来る?」
W「出来るわ、やってみよか?」
M「ほな、会場の皆さんに見て貰おう、再現ドラマや! 漫才、離婚! あー! 今日は体調が悪くて早退してしまったわ。あれ? 嫁がいない。買い物かな? あ、なんか電話の横のメモに書いてある、『11時、駅前、けんちゃん、はあと』って、これ浮気のメモちゃうか? あ、嫁が帰ってきた」
W「あんた、なんで帰ってるの?」
M「それより、このメモは何やねん?」
W「逃げろ~!」
M「逃がさへんわ。どこに逃げる気やねん。ほんで、このメモなんやねん?」
W「何も無い。ただのメモや」
M「男と会ってたやろ?」
W「会ってない」
M「会ってたやろ?」
W「会ってない」
M「会ってたやろ?」
W「会ってた!」
M「認めるの、早っ!」
W「問い詰められるの苦手やから」
M「Hしたやろ?」
W「してない」
M「Hしたやろ?」
W「してない」
M「Hしたやろ?」
W「した!」
M「だから、早いって!」
W「問い詰められるの苦手やから」
M「ほんまは『離婚や!』って言いたいけど、僕、流石にバツ2も嫌やから離婚かどうかは考える。お前はケジメとして“けんちゃん”と別れろ!」
W「わかった、はい」
M「なんで僕に携帯渡すねん?」
W「あんたがけんちゃんに電話して縁を切ってや」
M「なんで、僕に委ねるねん?」
W「別れ話なんか自分からしたこと無いもん、出来へんわ」
M「しゃあないな……もしもし、けんちゃんですか? 〇〇の旦那の崔です。○○とは別れてください。別れなかったら弁護士を呼びますよ……はい、はい、じゃあ」
W「どうやった?」
M「けんちゃん、お前が結婚したこと知らんかったって言ってたぞ」
W「うん、知らんと思う。結婚したこと言ってないから」
M「なんで言わへんねん?」
W「特に聞かれなかったから」
M「当たり前やろ、普通、“お前、最近結婚したか?”とか聞かへんわ」
W「てへ」
M「しばくぞ」
W「まあまあ、これで別れられたんやから」
M「2ヶ月後」
W「崔君、私のカバンから携帯とって」
M「カバン開けてもええんか? え? 何かメモが入ってる。『11時、駅前、しんちゃん、はあと』
W「逃げろ~!」
M「逃がさへんわ、また浮気したやろ?」
W「してない」
M「浮気したやろ?」
W「してない」
M「浮気したやろ?」
W「した!」
M「なんやねん、このパターン!」
W「問い詰められるの苦手やから」
M「今すぐ別れろ!」
W「わかった、はい携帯」
M「また僕が話すんかーい! 更に2ヶ月後。今日は早退させてもらったわ。で、また嫁はいない。また浮気か? ゴミ箱見たろ。あった、メモ! 『11時、駅前、こうちゃん、はあと』、またかよ」
W「うわ、崔君、帰って来てる!」
M「おう、これは?」
W「逃げろ~!」
M「だから、どこに逃げるねん」
W「はいはい、浮気しました!」
M「認めるの、更に早くなってるー!」
W「だって、問い詰められたら言うてしまうし」
M「お前、どんだけ駅前好きやねん?」
W「ツッコムの、そこ?」
M「どんだけ11時好きやねん?」
W「ツッコムの、そこちゃうで」
M「頭おかしくなってるねん。そもそも、けんちゃんって誰やったん?」
W「元彼」
M「しんちゃんは?」
W「元々彼」
M「こうちゃんは?」
W「元々々彼」
M「誰とも別れられてへんやないか」
W「そうなんやけど」
M「お前なぁ、毎月毎月、借金の督促状が何通も来て、僕が払ってるけど、お前の借金は全部で幾らあるねん?」
W「そんなん、私に聞かれてもわからへんわ」
M「ほな、誰がわかるねん。もうええわ、離婚や。バツ2にはなりたくなかったから我慢してきたけど、もう限界や」
W「ちょっと待って」
M「なんで台所に行くねん?」
W「崔君……」
M「お前、包丁なんか持ってどないするねん? 離婚するくらいなら死んでやるとかやめろよ」
W「離婚するくらいなら殺してやるー!」
M「僕、借金払わされて、浮気されて、殺されるの?」
W「あちょー!」
M「とりあえず取り押さえた。“あちょー!”って言う奴、初めて見たわ。刃物は没収や。明日の朝には実家に帰れよ、僕は寝る、疲れた……寝苦しいな……嫁がネクタイで僕の首を絞めてる-! お前、何してるねん?」
W「ダメ、私には出来ない!」
M「いやいや、出来てたし。もう、朝まで待たれへん、今スグ帰れ-!」
W「こんな感じやろ?」
M「そんな感じ、よく出来た」
W「ほんで、今1番ほしいものは?」
M「嫁」
W「懲りへんなぁ、もうええわ!」
WM「「どうも、ありがとうございましたー!」」
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