第27話

このあたしがっこんなにコケにされるなんてっ!!



や「………」



クルリと突然方向転換した八雲がこっちに戻ってくる。




………ほらね🎵

やっぱりあたしの方がいいんでしょ?



ニッコリと笑って彼に向かって手を差し出す。




「八雲…」



あたしは寛容だから、さっきのことは許してあげる。




手は取られなかったけど、キスができそうなほど顔を近づけてきた。



八雲が微笑む。




///

やっぱりカッコいい…。



見惚れてたら、薄い唇がゆっくり開いた。





「変な気を起こすなよ?

"チビ姫"に手出したら、その自慢の顔潰すぞ」




「なっ!?」



言うだけ言って、またすぐ去っていく。




「そんっっなに、あの子がいいのっ!?」




や「鼻血が出るほど」




柔らかな声。



その声も、あの甘い瞳も。

なんとしても手にいれたい!!




諦めない!!

絶対諦めないんだから!!

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