第25話

?side


胸ぺっちゃんこだって、笑ける(笑)



やっと、あのチビが八雲から離れた。


邪魔者はいない。



今なら



「八雲さぁん」



八雲の腕に自分の腕を絡ませ、チビっこにはない、あたし自慢の胸を押しつける。




はぁ…///

こんなに近くで見るのは初めてだけど、なんて綺麗なんだろう。



細いながらも鍛えられた体も、切れ長の黒い瞳も…。



あたしな隣に並ぶに相応しい!!



あたしの胸、気持ちいいでしょ?



あの子供には無理でしょ?



目を潤ませ、背の高い八雲を上目遣いで見上げた。



男はコレでイ・チ・コ・ロ❤


堕ちなかった男はいないわ!!





「あたしならぁ、満足…」


や「ハハッ」



「あっ!!」



腕が抜かれた。



「俺を満足させる…?」





「……………ひぃっ!!」



ゾッとするほど冷めた切れ長の黒い瞳があたしを見てた。




"チビ姫"を見てたときの甘甘の優しい視線はどこにもない。

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