第19話

や「本は後で取りに来させる。本人に」



竜「…………はい…?」



桂「あったり前でしょーよ。誰が買ったんよ?」



蓮「参考書を買う金まで使って」



竜「へい。取りに来ますよ!!来りゃあいいんだろ!!」


ヘーンッとへそを曲げてそっぽを向く竜希さん。



桂「…という訳だから、君たち通行人の邪魔にならないようなとこに置いといて」



「桂❤」



桂の笑顔にノックアウトされる多数の女の子。




めっさ、胡散臭いのに…。



「あたし、暇なんで持ちますよ!!」



「あたしも!!"チビ姫"には絶対、近寄ることも、触ることもしませんから」



「あたしぃ、"黒豹"の溜まり場に行ってみたぁい」




桂の言葉に従う子は少なく、後の子は本を持ったまま、ちょこちょこと付いてきた。




そういえば……車庫に女の子が来てるのは、あんまり見たことがないから気にしたことなかったけど。



改めて思う。



モテるんだな……蓮くん以外は…。




蓮「……ハイネ?」



ハ「すんましぇん…」




考えを読まれた…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る