第3話

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「うっうっうっ」



「もー泣かないでよ、蓮くん」



悪人面の大の男が、あたしの服の裾を握って後を付いてきながら絶賛号泣中。




「バ…バイネ"…」



「誰が、バイネ"だ」



泣きながら喋るから。




あの人だかりの先に居たのは蓮くんだった。




そこは最近開店した、おいしいと評判のパン屋さん。




買ったパンを店内でも食べられるように、喫茶店風になってる。



可愛い煉瓦の建物で、特に女の子に人気だ。



今日は天気もいいし、風も、気持ちいいから外にもテーブルやイスが出されていて。




そこに………居たよね。


一番良い席を独り占めしてたよね。



パン買って、珈琲まで頼んで。




「なんで桂の言ったことを信じるかな…」



毎っ回、毎回騙されてるのに。





「………………だって…」











!!!!!!????



その悪人面で"だって"って!!





萌えるじゃないかっっ!!

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