第47話

翔太は少し頬を朱く染めて、左手の人差し指でその頬をポリポリと掻きながら言った


因みに、この仕草は翔太が照れている時によくする




「…あー…


うん


小さい頃はやっぱりバカだったからさぁ、漢数字の一で “はじめ” って読むの知らなくて


それで名前が “いち” と勘違いした俺は “いち兄ちゃん” って呼んでて、それが染み着いてるから、もうずっと “いち兄ちゃん” …」




そこで駆琉は納得する




「…あぁ


それでこんなにもバカっぽいのか…」




つい、しみじみとした口調で言ってしまった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る