第29話
一応確認しようとチラリと横を見て、固まった
気付けば 「あっ」 と声にもらしていた
それでも隣に座った彼はこちらを見ず、ぐるりと教室内を見渡す
最後に彼がこちらを見て、目が合った
これはチャンスだ と、思い切って話し掛ける
「…ねぇ、僕が代表の挨拶してる時に死んだ目してた人だよね?
1回目が合ったけど、直ぐに反らされた
名前、何て言うの?」
言った瞬間に しまった と思った
さっき言ったのは本当の事ではあったが、些か失礼過ぎた
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