第27話

親にも教師にも お前ならあのままでもいけるのに何故ランクを落とす? と、訊かれた


理由は とても不純な動機


だから、誰にも本当の事は言えなかった


まだ名前も知らないし、本当に入学してこれるのかも分からない彼を追ってこの学園に行くだなんて


受験はそつなくこなし、主席で入学


入学式では登壇して代表挨拶もした


そこでまた、彼を見付けた


登壇して、礼をして、顔をあげた瞬間、見付けた


彼は話しの半分以上を聞いてすらいなかっただろう


一応寝てはいなかったが、瞳が死んでいた

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