第15話

「……


オレ、あのコとは、付き合う気はないよ」


「ぇ…」




浩介が顔をばっと上げる




「だってオレ、好きなヤツいるし…」


「……」




頬を掻きながらポツリと言う


そして、その言葉で顔を伏せる浩介




「オレの好きなヤツはね……」


「ゃ…っ」


「浩介…


お前だよ…」


「……ぇ…?」




またばっと顔を上げた浩介の目には、溢れんばかりの涙が溜まっていた

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