第4話

浩介は授業中にも宿題を写していたらしく、

次の休み時間にはプリントが返ってきた




「いつもありがとなっ


次からはちゃんと自分でするからさぁー」


「ふーん…


お前の “次” はいつ来るんだ?」


「ぇ…


んー…


一生来ないカモ」


「ふざけるな


1回くらいは自分でして来いよ」


「やだよ


啓太頭良いから、写した方が良いし」


「んなコト言っても次は見せてやらんぞ」


「ぇっ!!


ちょ、ゴメンて」




…はぁ、とため息を吐く

惚れた弱みというヤツだろうか?


オレはとことんコイツに甘いらしい



だって本当にコイツじゃなかったら、

いくら沸点が低くはないオレでも、何回も、何十回も何百回も宿題を見せてなんかやらないから…

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