第37話

~リンsaid~




僕がシンヤを連れて来た理由を話そうとしたら

いきなりシンヤが倒れた


僕は、咄嗟にシンヤを抱き止める


その瞬間、シンヤの匂いがした


フワッ と香る良い匂いだった


シンヤを抱き止めると、思っていた以上に軽かった




?「気安くオレに触ってんじゃねーよ


離せっ!!」




シンヤから、低いドスのきいた声がした




………?

今喋ったのって、シンヤ…?




?「離せっつってんだろ!」




いきなりシンヤが立ち上がり、その際に手を払い除けられた




どうなってるんだ…?




リン「シンヤ…?」




恐る恐るシンヤに声をかけてみる




?「あ゛?

オレは信哉じゃねーよ

紅龍だ」




……………ぇ?


こ、紅龍って、あの…




僕は端から見ていて、すぐに判るぐらい青ざめていただろう


身体から、血の気が一気に引いていった


薄ら寒さすら覚える

そして、身体が震えだした


そう、それは紅龍が恐ろしいからだ




~リンsaidend~

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