第23話

~リンsaid~




信哉「………


もしかして、オレが怖いの…?」




信哉が寂しそうな声で問いかけてくる




そんな声で聞かないで


僕は誰も傷つけたくないんだ




リン「……………


べ、別に…?

そんなわけないじゃん?」




僕は微笑んだ…


けど、上手く笑えた気がしないや…




信哉「……………


そう…?」




信哉の辛く、悲しい声が聞こえた


信哉は微笑んだつもりらしいが、かなり苦しそうに歪んでいる




そんな表情させるために、言ったんじゃないのに…っ




リン「……………」




僕は信哉のあの苦しそうな微笑みは見ていられなくて、視線を反らした




信哉「………




ら、ライドは大丈夫、だよね…?」




信哉が話題を変えてきた


正直、それに助けられた気がする




リン「………

うん…




ある程度の治療は出来たし、後はゆっくり寝かせておけば、大丈夫だと思うよ?」


信哉「ホントっ!?


良かったぁ…」




信哉はライドが無事だときいて、これまでのが嘘かの様に、嬉しそうに、綺麗に微笑んだ




綺麗だ…




つい、信哉に見惚れてしまっていた


信哉は嬉しさで気付かなかったみたいだが…




リン「……………


シンヤ…


ありがとう///」




信哉「!


ぉ、おぅっ!!///」




信哉はまた、嬉しそうに微笑んだ




~リンsaid end~

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