第20話

紅?


オレは、紅から離れないし、離れる気もない


だから、紅の事教えて?




「……………




オレは………







神界から逃げ出したんだ




オレは皆から嫌われてて………




オレなんか、いない方が良かったんだよな……」




紅は、とても苦しそうに、自嘲気味にそう言った


その声は、恐怖により震えていた




そんな事ないっ!!!


オレは紅がいたから今のオレがいるんだ


紅がいなかったから、オレはとっくの昔に死んでるよ?


紅がいなくなったらオレはホントに独りになる


紅は、イラナイ奴じゃない、紅が必要なんだっ!!!




「………




ありがと…」




小さく呟く様な感謝の言葉は、嬉しさの余り 震え、掠れていた

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