第60話
不安で 不安で何も話せなかった充
不安になればなる程充からは話し掛け難くなり、不安に押し潰されそうになる
奏《………ねぇ
君の本当の名前、教えてくれる?》
充《……ぇ?》
奏《君の本当の名前
オレはまだ、君の事は何も知らない
だから……
今更過ぎるかもしれないけど、名前 教えて?》
奏くんの優しい声に、充はまた泣きそうになる
が、涙を堪え 言葉を紡ぐ
充《………ぉ、オレ、は……
充……
稲葉 充…》
奏《稲葉 充か……
そっか…》
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます