第52話

奏《……じゃぁ、また今度誘うね》


充《うん……》




それきり、会話が続かず2人とも黙ってしまった


何を話せば良いのか


何がしたいのか


まるっきり分からなくなって、途方に暮れていたのだ


痛い沈黙が1分くらい続いた




奏《………ねぇ、千亜…》


充《、な、何?》




いきなり奏くんが沈黙を破った


それに驚き、どもってしまった


だが、奏くんはそんな事歯牙にもかけず、話しだす




奏《…千亜は……

千亜は、何を悩んでるの?》




一度、躊躇いを見せたが思い切って切り出してきた

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