第44話
電話を切り、そのまま後ろにばたんと倒れた
充「……っ
ぅ、……グスッ…」
どうしても、堪えきれなかった
涙が溢れてしまう事に
この想いが溢れてしまう事が……
充は、1人 部屋で声を押し殺して咽び泣いた
あのまま電話を続けていれば
きっと泣いていた
きっと、充は千亜ちゃんじゃないと言っていた
きっと、“オレ”が奏くんを好きだと伝えていた
でも
そんな事したらダメだ と、最後の理性が充を思い止まらせてくれた
……………違う…
嫌われたらどうしよう って、それだけだった……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます