第42話

自分自身の思考回路が信じられなくて、動きが止まった




奏《……あ………ち………ちあ?


千亜っ?》


充《……ぁ、、


ごめんね…》




そうだ、まだ電話の途中だったんだ……




奏《千亜、大丈夫?


体調が優れないなら、また明日にする?》


充《ん……


大丈夫だよ…


ごめんね


なかなか会えなくて…》




ごめん という、謝罪の言葉は充の本心そのものだった


会いたい


だけど、会えない


貴方に会って充が伝えたかった


“奏くんが好き”って……




いや、違う


奏くんは男で

オレも男なんだ


“好き” だなんて オカシイ じゃないか…




“オレ”は好きじゃない……っ

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