第11話

聖汰「奏、“千亜”ちゃん借りるね」


奏「ぇ…


あ、あぁ…」




聖汰は充を引き摺って別の部屋へと連れて行った




充「ちょ、聖汰っ!?


オレ、“千亜”ってコじゃないよっ!?」


聖汰「いいから聞いて


奏はね、千亜ちゃんを………


最愛の彼女を亡くしたんだ


キミは………充は


その千亜ちゃんに似てるんだよ


顔も身長とか、色々千亜ちゃんの生き写しみたいに…」


充「髪や眼も…?」


聖汰「ぇ?

うん」


充「じゃぁ、残念だね


オレのこの髪は、鬘だし

それに、眼はカラコン入れてるし……」




ぱさりと鬘を取り、カラコンも外す




聖汰「っ!!!


その髪と眼は…


Cherry(チェリー)の碧(アオ)…っ!?」


充「………


よく知ってるね?


一匹狼の“牙狼”(ガロウ)さん?」


聖汰「っ


何で分かった…?」


充「そりゃぁ、ねぇ…」


聖汰「………」


充「………


そういえば、さっきのカナタって人も、一匹狼の“聖華”(セイカ)じゃないの?」


聖汰「っ!!」


充「そういう事か…」

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