第2話

?「なぁ、千…」


充「いい加減にしてくれっ!!


オレは“千亜”じゃない


充だっ!!


とっとと去ね(いね)っ!!」


?「っ!!


……千亜…


千亜


千亜 千亜…っ!!」




充の目の前の男は泣き出した


端整な整った綺麗な顔に、哀しみに満ちた涙はとても似合わない


充は男の涙を一応、拭いてやる




?「千亜…


……千亜…」




~♪~




いきなり音楽が鳴った


音源は、目の前の男の携帯


でも男は携帯に触ろうとはせず、ただただ涙を流しながら

“千亜”と繰り返し呼んでいた

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