第14話

蘭は自分の席に着き、何をするでもなく窓の外を眺めた


窓の外では鬱々とした雨がまだ降っていた


それを見て、蘭は1つため息を吐く


梅雨が早く終わって欲しかった


だが、梅雨も明けてしまえば次は夏が来る


蘭は夏が嫌いだ


理由なんてものはただ暑いからという漠然としたものだが


チラリと時計に目を向けると、後15分くらいで授業も終わるところだった


なんで教室に来ちゃったかなぁ なんて無意味に思いを馳せてみるが、全ては長瀬 愛斗のせいである、

とか責任転換してみる


あそこで見つかった自分のせいであるのに


その日はただなんとなく過ごしただけで授業は終わった

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