そのせいで少しだけ大きく見開かれた長瀬愛斗の瞳

なんで？と、口以上に物語るその瞳に気付かないﾌﾘをして足早にこの場を去る

元からそう長居するつまりなどなかったのだから、未練などもない

さっさと教室へと向かう

その時に長瀬愛斗に呼び止められた様な気もしたが、きっと気のせいだ

蘭は教室の前まで着くと何の躊躇いもなく教室のドアを開け、中に入って行く

今現在進行形で授業中なのだが

教員には特に何も咎めもしない

それは蘭が特待生だからの1言で片付くのだろう

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