第3話

だからといって、何も出来ないのも事実だった


…いや、 “如月 蘭” には何も出来なくとも、 “蒼 蘭” にはこの喧嘩を止める事は出来るのだが……


蘭は躊躇する


もしも、何かしらよけいな事を口走ったり必要以上に情報を与えてしまったりすると、

自身が “蒼 蘭” だとバレたら大変な事になるし、BLACK RABBITの面々にも迷惑がかかってしまう


それを考えると、動けなかった


カタン…


不意に音がしたと思ったら、長瀬 愛斗とその他の生徒がこちらを見た




蘭「…………あ…」


愛斗「…………如月くん…」




見つかってしまった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る