第21話、取り敢えずお前も俺もレベル上げに参加な
そうして拠点に戻ってくるといきなり百合ちゃんが新しい女を連れてきたと叫んだ後に一人で悲壮な叫びと共にと何か言い始めた。
「あぁ、脳が破壊される脳が破壊される脳が破壊される!!私のおじ様が寝取られるーー!!いやーー!!私の恋愛物語には必要ないのにーー!!」
何か意味不明のことを叫んでいるけど気にしたら負けだと感じて俺は普通にリビングに上がり三人に上がるとすぐに三人から物凄い勢いで説教みたいに迫った来ておっさん、幼女の誘拐は犯罪だからなと言われてきた。
違うから普通にこいつはと思っているとフロアーナが三人に対して事情を伝えてきたのである。
「あのね、お兄ちゃんとお姉ちゃん。私のお母さんとお父さんはとても怖い女の人に殺されて泣いていたところをこのおじちゃんが助けてくれての・・・でもお母さんとお父さんがクズん」
そう言って泣き出したけど滅茶苦茶に演技力高くないですか!?こんなに演技力が高い人に出会うのは昔に王平さんの世界で出会った司馬懿仲達以来なんですけど!?
あの人も信じられない程に演技力が高くて平気で騙させましたけどこの子も司馬懿仲達並に上手いですけど!?
司馬懿はまあ、芝居が上手くても司馬懿だからな・・・何か言っていて親父ギャグになっているような気がするからこれで止めておこう。
それで三人はもちろんの事、先程まで意味不明な事を叫んでいた百合ちゃんも涙を流して同情をしていた。
あの〜、この子の嘘だからね。かんたんに信用しては駄目だからなと思っていたけどこれを利用すればこちらも有利になるので俺は黙っている事にした。
そうしたら素直に四人は受け入れて拠点でようやく一息をついていた。まあ、その後にフロアーナに対して百合ちゃんが私のことをお母さんと呼んでいいからねと何か意味不明のことを言っていた気がするけど気のせいにしておこう。
もう単純に疲れたので休んでいると周りに四人ともいない事を確認したフロアーナが近づいてきて話をしてきた。
「全くも嘘も疑わないで信じて本当に四人ともいい子達ね。個人的にも出来れば上級眷属にさせたいけど駄目よね?」
「駄目に決まっているだろ、それよりも先程の演技力には感服したよ。あれ程の演技力は中々見ないからな」
「別に全てが演技ではないはとある女に私の大切な人たちを殺されたことに関しては本当の話だから」
そうなのかならばあの涙も嘘ではなかったのかと感じた。するとフロアーナが嘘をつく時は本当のことをある程度混ぜて話すと信用してくれるわよと嘘をつくコツを教えてくれたけど使わないからな俺は。
そんな事を話しているとまたフロアーナが演技を始めたので近くに来ているのだなと思っていると物陰から百合ちゃんがハァハァと息を荒くしてこちらを見ているのだけどどうすれば良いのと考えていた。
するとフロアーナがあの子に魅力に関する魔法でもかけているのと疑われたけど一切そんな事はないからとひっそりと返事を返した。
ともかく夕食の支度はフロアーナがやってくれたのでそこは助かったけど。
ともかく食事を終えてからお風呂タイムなどで人数が少なくなってからフロアーナに対してどこまで強いのか聞いて見ることにした。
するとフロアーナはそこそこ強いと言っていたのでエンジェルドラゴンを倒せるかと聞くとフロアーナはギリギリだけど倒せると回答した。
エンジェルドラゴンでギリギリか・・・これはレベル上げが必要になるなと感じたけどどうせレベル上げをするならここよりも更に深い死層のIFフロアで死天層クラスの魔物でも倒していかないと無理だなと感じた。
死層まであるダンジョンは日本だと・・・あそこしかないなと考えてプランを練っていた。
それにしてもエンジェルドラゴンぐらいしか倒せないとは・・・まあ、他の者たちも圧倒的に強いかもしれないけど。
気になるのはフロアーナの大切な者たちを殺したと言う女の存在は確かめておかないとならないとして教えてくれないかと尋ねたら教えてくれたがその相手があまりにも相手が悪いと感じてしまった。
その相手はとある魔女であるがその魔女はあの後輩である蝮の教え子でありそれを害をなせば必ず三代目フェニックスが動き出すのは明白だった。
あれと対決するにはあまりにも戦力が足りないと言うかどれだけ揃えても足りない気がするけど。
仮にもこの地球の全ての国なおかつ鷹や鯱が住んでいる世界の国など全てを連合軍として戦っても勝算は1割ぐらいしかないだろうな。
それだけ三代目フェニックスとその部下たちは強いのだ。そしてその三代目フェニックスが治めている世界に向かうにはあの蝮が生涯をかけて作り出した要塞を突破しなければならない。
その要塞の攻略だけで平気で大勢死ぬしそしてそこを守っているのは蝮の最も信頼している仲間だと言っていた郝昭である。
郝昭とは古代三国志演義に登場する魏の名将でありあの諸葛亮孔明ですら苦戦をさせられた武将で陳倉城で蜀軍を僅かな軍勢で足止めをして北伐を食い止めたと言う実績がありどんな経由があったのか分からないがこの郝昭と蝮が仲良くなり絶対的な信頼関係になり蝮亡き後はこの郝昭が三代目フェニックスを盛りたてている。
どれぐらいに強いかと言うと三代目フェニックスが不在の時に俺と鷹、鯱が率いる軍勢更に援軍として日本の神である天照大御神の軍勢並びに鯱と仲が良い孫呉も援軍にきて攻めたが全くも落とせずに三代目フェニックスが戻ってきて見事に敗走した。
しかも一騎打ちで郝昭なんかに負けてくる奴も現れて軍勢が大混乱して完全な敗北をさせてきた。
全くも一騎打ちで負けたやつは誰がどう見てと戦犯野郎だと文句を言いたい所であるけど俺は何も言わない何故ならば・・・・俺だから。
何であんなに強いのだ!?俺だって英雄フェニックスの部下をしていた人物ですよ、しかも馬廻り衆の一人!ロシアとか日本とか国を相手に余裕で軍隊を潰しているのにたった一人の武将に負けてしまったのだ!?
負けて滅茶苦茶に恥ずかしかったから軍勢を撤退させた後に一人で忍び込んで再戦をしたけどまたしても負けてフェニックスの羽を持って来ていなかったら確実に死んでいた。
本当にあいつは人間なのか、化物だと言った方がまだ信じられるぞ。実は俺が弱くなっただけなのではないかと思ってダンジョンの奥深くまで潜ったけどそんな事はなくただ、郝昭が強過ぎた。
そんな事で攻めたくても攻めたら負けは確実なのにそれが万が一、攻めてきたら俺はお終いだ。
実はこちらの戦力で最強なのが未だに俺なので勝てる見込みが全くもないという最悪な展開なのだ。
いや、実際に三代目フェニックスと郝昭以外には勝っているだよ。天照大御神でも勝てなかった相手を余裕で倒しているだよ!?問題なのはその二人が近いうちにまた対峙する可能性が高いという事だ。
その二人以外なら他の三代目フェニックスの部下たちを倒しているから弱くはない、むしろ上から数えたほうが圧倒的に早いのに片腕さえあれば数えられる程に数少ない勝てない相手が敵にいるのだ。
普通に詰んでいるので俺もそうだし、フロアーナ、お前も強くさせるぞと決めて明日からは平日になるから健くんたちは学校があるからその間にもレベル上げをするぞと今週の予定を決めるのだった。
したがって楽しみにしていたパチンコは当分の間は禁止にさせるしかないなと泣く泣く決断をしたのは言うまでもない。
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