第3話、日常と新たな日々
俺はそれから換金して受付の人にお願いするとなにか信じられないものを見たような顔をして驚いていたけどそう言えば最近は冒険者みたいな事をしていなかったから驚かれたのかなと一人で納得していた。
ドラゴンの素材を換金して予想よりも多くのお金を手に入れてしまったのだ。
そう税金とか差し引いても予定よりも数十倍稼いだので俺は8割貯金に回して1割は今月の生活費に回しそして残りの1割は遊びに使うことにしたのであった。
ドラゴンの素材の換金金額は500万辺りでそして税金で半分ほど持っていかれて残るのは半分のお金だけど普通に250万は大金で200万は貯金して他で楽しく暮らしていた。
前の職場では手取りが19万しかなかったので滅茶苦茶に贅沢はできるけどそんな事はせずに前みたいな生活をしていた。
強いて言うのであれば時間が圧倒的に増えたので趣味をする時間がかなり増えたので前よりも明らかに充実な毎日を過ごしていた。
まあ、パチンコでかなり負けてしまったので遊ぶお金がかなり少なくなってしまって入るけどね。
あの川物語、魚群が全くも来てくれないから当たる前に玉が無くなってしまうから。
当たる確率かなり高い台を選んでも全くも当たらないと言う恐ろしい事になっている。なのに悪いことは基本的に滅茶苦茶に当たるという理不尽もついてくる。
本当にダンジョンに潜るよりも遥かに怖いよと思いながら玉がなくなったので仕方がなく自分は近くのラ○ドワンに来て色々と遊んでゆっくりとしていた。
社畜時代はこんなことをしている暇はなかったからな。毎日が仕事に追われてその日の仕事を終えるのに精一杯で他にする体力や気力などなくなっていたから。
それに子どもの頃も色々とあって大変だったから今、ここで遊んでも誰も文句は言われないとしてゆっくりと遊んでいると何処からか声が聞こえたのである。
「もしかしてあそこに居るのは雅志おじさんじゃないですか」
そう言われたので振り返るとそこには数日前に撮影で共にダンジョンに潜った少年がいたのである。
名前は確か・・・鈴木健くんだったからと言うと健くんは名前を覚えてもらって幸いですと言いながら自分に近づいて話を始めたのであった。
「そう言えば、おじさんはこの前の動画を見ましたかかなりの評価を貰って大成功でしたよ」
「そうか、それは良かった。なら今後も頑張れよ、健くん」
「それでその事で・・・これからの事であることをお願いしたくてきたのです。おじさんがまたダンジョンに潜る時に自分たちも共に同行をお願いしたいのです。お礼などはいりませんのでどうかお願いできませんか」
意外な提案だな、こんなおっさんの動画を見ているほどにみんなは暇はないでしょう。
それを見るぐらいならば美少女の戦って服が破けた瞬間を見ていた方が楽しいと思うのにな。
そんなことを考えていたがせっかくの誘いを断るのは良くないなと考えた俺は承諾をすると健くんは嬉しそうにありがとうございますと言いながら次の動画は何を題材しますと聞かれた。
何と言われてもなと俺は考えてそうだなと思って意外とこの動画は初心者向けな所があるのかも知らないからと俺は考えてある提案を出したのである。
「なら、IFフロアの解説でもして見ようか。もしかしたらIFフロアの事を知らない人がいるかもしれないからな」
「??IFフロアって何でしょうか、おじさん」
やはり知らない人もいるらしいのでこれは解説をしても良さそうだなと俺はそう感じた。
上手く行くかは分からないけどやってみる価値はありそうだなと感じた。
それにしても前の動画はどれだけ良かったのであろうか、俺はあんまり見ていないから反響が分からないがそんなに良かったのか?
やはりこれはおじさんになって時代に取り残されているなと嫌でも実感を感じさせられる。
それでもこんな若者と触れ合うことができるのは運が良かったのかもしれない。
それとせっかくだからダーツでもやっていかないと提案をすると健くんは良いのですか、こう見えてかなり上手い方ですよと言われたのでなら勝負をして負けたら次の動画で出た宝箱を譲るよと言って勝負を始めた。
流石に若い者に負けてばかりでたまるかと俺は必死になってダーツを投げたが結果的に負けてしまった。
本当に若者は凄いなと感心をしながら約束通りに次の動画では出た宝箱を譲る事にした。
まあ、所詮上層のIFフロアだからなそこまで良い物は落ちていないから問題はないけど。
それにしても第二の人生もこんな感じで過ごせるなら悪くないかもしれないな。
社畜時代ではこんなことは想像もできなかったことだし・・・大将にも今の姿を見てもらいたかったかな。
いや、パチンコでもやっている姿を見せたらそれはそれで怖いからな・・・でも怒られても良いからまた一度だけ会ってみたい気持ちもあるなと過去の事を思い出しながらその日は解散になった。
そうして家に帰るとすぐにあるものを取り出して見ていた見ていたのは思い出のファイルでここには過去に共に過ごした大将、先輩たちそして同じような同期など写りだしていた。
それを一通り見てから俺はそれをまた大切にしまい込んでこれからの事を真剣に考えようと決めた。
そうだな、しばらくはダンジョン教師みたいに色んな知識を教えながらお金集めでもしよう。
幸いな事に若い者たちと一緒にできるのでそこら辺は何も問題はなかった。
強いて言うのであれば何処から教えたら良いのか・・・それとも十年前に弟子入りしてきたあの子達みたいに育てたら良いのかな。
あの子達は元気にしているのだろうか、ダンジョンに潜っても死なないように強くはさせたけど。
機会があれば調べてみようと決めて俺は今後に備える為に眠りについたのであった。
その頃、健たちは近いうちの動画の予定を話し合っていた。
「ともかくあのおっさんには何かまだ秘密があると思うから最近、落ち目があるこのシリーズを続けるよりも新しいシリーズをあのおっさんを追いかけてみようシリーズを開始をしたい」
それを山田美恵、阿賀野鈴谷の二人に伝えて話していた。
二人はそこまでしてあのおじさんに何かあるとも思えなかったが最近、動画のせいで周りの視線が冷たいものになっていた事に焦りを感じていたので下手な事よりも炎上などしないものをたまにはやっても良いかなと判断していた。
それにチーム炎上隊として協力してくれる人なんてインターネットを知っているなら基本的にいない。
何も悪名など知らないおじさんにしか協力を求められないから無理もないのかもしれないと二人も納得をしていた。
3人とも当分の間は収入が少なくなると諦めていたがこれが後に大きな分岐点になる事はこの時の3人には知る由もなかったのである。
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