第2話、・・・え?だってただのドラゴンだよ?
そうして自分たちは多摩川ダンジョンに入って見るとやはりダンジョンらしく魔物が現れたけどここの魔物を倒しても大したお金にならないだよな。
でも準備運動には良いかもなと思いで俺は迫りきた魔物たちを倒して行くと撮影をしている少年が唖然としながら今、何をしたと聞かれたので答えた。
何って普通に刀を抜いて斬り倒しただけだけど何か問題があったのかと言うと少年はまあ、ここは一層だからねと納得していると確かに撮影するための時間など考えて行かないといけないからなここは短縮するしかないかなと考えた。
その為には・・・と良い所にあるなと自分は探していたものを見つける事に成功したのである。
それは転移罠でこれを踏むと自動的にこの同じ層の何処かに転移させられてしまうというやつで普通に使うと駄目だけどここに大きな魔力を流し込んで行き先を無理矢理に変えることが出来るのだ。
意外と便利だからやってみたらと言うと少年と少女たちは自分のことを指差して笑っていた。全くもこれぐらいは誰もが知っていることでしょうか。
なのでこれを見たらどんな顔をするのか楽しみにだなと伝えた。
そんなことができるわけが無いだろうと言ってきたのでなら試してみるかと言って自分は少年の腕を掴んで少年に他の少女たちを手で繋いでと言ってから自分は転移罠に魔力を流し込んで行き先を変えてから転移罠に入った。
そうして見事に成功して1層から5層に移動に成功したのである。それを見た少年少女たちはしばらく黙ってからえーー!!??と声を上げた。
全くもそんなに驚くことではないだろうにと言うと少年がいやいやこんな方法は聞いたことがありませんよと言われた。
そうか、昔になるけど今の方法で移動するなんて周りに多くいたから当たり前だと思っているけどな、この子達があんまり知らないだけなのではないだろうか。
ここは大人として色々と教えてあげないといけないなと感じていると背後から大きな足音が聞こえてきて現れたのはドラゴンであった。
やったー!思っていたよりも早く遭遇できたぞ、でもここは5層だから基本的にドラゴンは生息していない筈なのに・・・もしかしてあれがあるのかなと考えていると少年少女たちが真っ青になりながらド、ドラゴンだー!と悲鳴に近い声を上げ始めた。
他の少年少女たちがおっさんも早く逃げろと泣きそうになりながら俺に対して話しかけてきた。
何で?だって普通のドラゴンでしょう??
まあ、これが百歩譲ってA級のタイラントドラゴンならばまだ分かるけどB級クラスならばそこまで怯える必要はなくないと考えているとドラゴンはこちらに向かって突撃をしてきた。
それを見て他の者たちが悲鳴を上げて逃げようとしていたのでもしかしてかなり初心者だったりすると今更に気がついた。
だってフロア飛ばしも知らないしドラゴンにも怯えている姿を見せている。そして俺の脳内で状況を整理を始めた。
〜脳内整理開始〜
このままだとあの子達が怪我をする→守れなかったとして動かぬ証拠が残る→大将見られる→子供たちを守れなかったとして大将にあの世で罰として岩盤行きにさせられる→人生が終わる(来世も含めて)
※保身のために全力でやった結果、3秒で考えた内容
〜終了〜
状況整理が終わり俺は完全に真っ青になり怯えた。
しかもまだ十代・・・やばい!すぐにドラゴンを倒さないとあの子達が危険なことになってしまうとドラコンではなくて俺自身が岩盤経由で土に還ってしまう。
そのままにしていたら絶対に暗い未来しかないと判断してすぐにドラゴンに対して刀を抜いて一刀両断をして倒したのだった。
いや〜、本当に危なかったなとあの子達が無事な姿を見てホッとしていると少年が唖然としてこちらを見て話しかけきた。
「・・・おっさん、何をした??」
「??何をしたってただドラゴンを一刀両断しただけだよ。それよりも先程は済まなかった。お前たちのことを考えずに来てしまってお詫びとしてこのドラゴンの素材を山分けしよう」
そう言うと少年がえ??と言う顔になりながら顎が外れているのではないかと思うぐらいに口を開けて目を飛び出していた。芸人でも目指しているなら今の反応はとても良い反応だと見ながらそう感じていた。
まあ、それでどうにか手を打ってくれないかと言うと少年少女たちは戸惑いながらもわかりましたと答えてくれた。
良かった、最近の若者はかなり大変だと聞いたけど少なくてもこの子達はそうでもなさそうだ。
そうしてドラゴンを解体して多くの素材を集めてその半分を向こうに引き渡した。これぐらい与えたら流石に文句は言われないだろうし納得してくれるだろう。
それはそうとこの多摩川ダンジョンにももしかしてあれがあるのかなと考えていた。そうでもしないとこの5層に現れた理由がないからな。
もしそれが本当であれば間違いなくドラゴンの相場は落ちてしまうだろうけどドラゴンは万能に使える素材なのである程度に需要がある事もまた事実なので探してみたいが今はこの子達を安全な場所に連れて行くことの方が大切だとして引き返す事にした。
万が一があるかも知れないからな。それからは地上を目指して歩いていたけど少年少女たちから色んな質問などされて大変だったけどやはり初心者だけに色々と新しいから興味津々なのかなと思うと少しばかり可愛く感じて自分はそれから特に問題もなく地上に戻る事に成功したのだった。
少年少女たちがお礼とそしてまたこのような形で取材などしてもよろしいでしょうかと聴いてきたので自分なんかやつで宜しければいいよと答えた。
すると少年少女たちは名前の自己紹介がまだでしたと言ってきたけどこれは配信でもしているから先に配信を終わらせたら良いのじゃないかと伝えるとそうでしたと言って配信を終わらせたのである。
それから3人の名前を教えてくれたのである、男の名前は鈴木健で女子高校生たちの名前が一人が山中美恵ちゃんにもう一人が阿賀野鈴谷と言う女の子で笑顔に教えてくれた。
それでおじさんの名前はと聞かれたのでそう言えば自己紹介をしていなかったなとして答えたのであった。
「おっさんの名前は川内雅志と言う何処にでもいる普通のおっさんと思っているよ」
そんな当たり前のように自己紹介をしたのに3人共、「「「絶対に普通のおっさんではないから!!!」」」と大声でそう言われたのであった。
そんな普通ではないとしたら何だと聞くと規格外の強さや秘密を抱えている、謎のおっさんと言われた。
確かに隠していることはあるけどそこまででは無いからなと言ったがまた再会しようと無理矢理に約束されて何かダンジョンでドラゴンと戦ったよりも疲れたような気がした。
俺はいろんな意味で疲れたので真っ直ぐにダンジョン素材換金場に向かうのだった。
脱サラをしてダンジョン冒険者になります!〜え!?ドラゴンぐらいはすぐに倒せるよね!?〜 武田勝長 @atkeda
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