決闘
第28話
とりあえず、カモフラージュ用のランクを言うと驚かれた
学生でランクがCなど良い以外ないのだが、それ以上のBがいたのだ
最高学年の5年生でも良くてAランクなのだからフレッドが驚き、褒めるのは当たり前とも言えるだろう
正直、ティオナットも驚いたのだ
魔力制御が些か雑だが、一般の生徒より多めの魔力を持っているなと思っていたが、ランクがCとは正直思っていなかった
普通の1年生ならば、まだEや良くてDといったところだ
「…ふんっ、庶民と忌み子が粋がってるんじゃないよ
どうせそんなのズルして手に入れたランクだろう
忌み子なんかが学校来て良いわけないだろう、さっさと退学して家に引き篭もって泣いてろよ」
いきなりティオナット達の前に来てそんな事を偉そうに宣ったのは金髪オールバックの男の子
ティオナットはチラリとその偉そうな男の子を見て、直ぐにフレッドへと視線を戻してシカトする
「…ジェラルド・ラングフォード……」
「それより次の授業は演習場じゃないの?
早く行かないと遅刻すんじゃない?」
フレッドが金髪オールバックの名前らしきものを少し苦い顔をしながら呟いていたがそれもシカトして次の授業の事を話してみる
それにフレッドと金髪オールバックが目を見開く
「ほら、フレッド早く行くよ
遅刻したいわけ?」
「あ……、い、行く!」
フレッドは金髪オールバックをチラリと見て、先に歩き出したティオナットを追ってくる
それを確認する際に金髪オールバックも一緒に見てやると、顔を真っ赤にして細かく震えていた
そしてその金髪オールバックの取り巻きらしき2人が後ろでオロオロしていた
それを見てティオナットは小さく笑みを零す
それを例の金髪オールバックに見られた
その瞬間に、彼は叫んだ
「忌み子がこの僕を……
ラングフォード家次期当主のこの僕を、侮辱してタダで済むと思っているのか!!?
ティオナット・ブリクスト、お前に決闘を申し込む!!」
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