第12話

バンッ


いきなりオレの部屋のドアが開いた




?「ちーっ!!


うるさいっ!!」


千秋「兄ちゃん…


…ちーって呼ぶの、止めてくんない?」


猛「亮先輩…」


仁「亮さん、お邪魔してます」


亮「おぅ、猛と仁じゃねーか、久しぶり」


千秋「兄ちゃん、オレの事、スルー?」


亮「何だぁ?


ちーは、オレが相手してくんねーから寂しかったのか?」


千秋「違うっ!!


つか、ちーって呼ぶなっ!!」


亮「え~~っ!!


ヤダよぉ、お兄ちゃんちーが大好きだから、ちーって呼ぶのぉ♪」


千秋「ギャーっ!!


止めろ、気色悪いっ!!」


亮「なんだよ


照れんなよぉ」


千秋「ウザイ」


亮「ヒドイっ!!」




さっき、先輩と仁に “亮” と呼ばれていたこの男は、鈴原 亮(スズハラ リョウ)


オレの兄ちゃん


因みに高3で、嶐雅崎先輩の1コ上でオレと同じバスケ部




亮「ぁ、そーだ


猛、ちょっと来い」


猛「ぇ?


オレッスか?」


亮「そ、お前以外にどこに猛がいるんだよ?」


猛「日本のどこかに?」


亮「お前、オレをバカにしてんのか?


あ゛?」


猛「ゃ、やだなぁ


んな訳ないスよぉ?」


亮「ウソクセぇ…


ま、良いや


とりあえず、オレの部屋来い」


猛「らじゃー」




なぜか、兄ちゃんは先輩を連れて行ってしまった




千秋「なんだったんだろ?」


仁「さぁな…」

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