第38話

コンコンッ と、オレが扉をノックする




蘭「聖さーん

居るー?」




ガチャ




いきなり勢い良く扉が開かれ、部屋の中に居た人物に飛び付かれた





蘭「ぉえ゛っ!」


聖「らぁ~~んちゃぁ~~んっ!!

会いたかったぁ♪


僕の愛しい愛しいマイスィートスィートハニィ♪」


蘭「…


ウザイ、キモイ、黙れ、離れろ」


聖「イャンっ!!

蘭ちゃんから離れないっ!!」


蘭「………


ほぉ~?

よほど蹴られたいみたいだね?


どーする?

一発軽~~くしてやっても」




にっこりと綺麗に微笑んでちょこっとだけ殺気を込めて言ってみる




聖「ヒッ!!!(桜ちゃん譲りのこの殺気っ!! こ、コワイよ~~っ!!)」




すぐに聖さんがオレから離れる


今、オレ達の目の前にいる聖さんは、目が深い翠で髪は青に近い銀


身長はたしか、183ぐらいで合ってたと思う…


ここ、聖蘭男子学園の理事長で、オレの叔父


良い人なんだけど、毎回会うたびに抱きつかれるのがウザイ




聖「てゆーか蘭ちゃん、変装解いてよっ!!

いつものカワイイ蘭ちゃんが見たいよぉ…」


蘭「その前にオレ等を中に入れてくんない?

足痛いし、ここじゃぁ安心出来ない」


聖「そーだね

じゃぁ、皆中に入っちゃって


紅茶淹れてくるから、ソファーに座って待っててねぃ♪」




聖さんはそう言って理事長室の奥に行ったので、オレ達も続いて中に入った

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