第21話 天才科学者「紺色仮面」

 下河原総理がいたのは、日比谷の全日本テレビの最上階だった。下河原は総理官邸以外に、テレビ局や新聞社の最上階など全国各地に総理執務室を設けて、日々転々としていた。1か所にとどまるのが嫌いな性分なのと、マスコミを支配下に置くんだという深層心理が働いた結果だった。


 与党「孤高の党」幹部の中でも、「危機管理上、総理官邸にいていただきたい」という声があがったが、「居場所を固定しない方が安全なことだってある。緊急会合もリモートで対応可能だ」と押し切った。特に全日本テレビは官邸からも近く、屋上にヘリポートがあって移動が便利なのでよく利用している。もともとは社長室だったのを下河原が借り上げ、改装して使っていた。


 秘書の案内で総理執務室に河野と伊藤楓が入った時、下河原は見晴らしのいい窓に面した大きな執務机に向かって座り、目の前に立つ男と顔を突き合わせて話し込んでいた。男が振り返って2人を見た。顔の右半分を紺色の仮面で覆っていた。左の目が鋭い眼光を放って、河野と楓を見つめた。一瞬、沈黙が覆った。


「よろしいですか」。河野が言った。「ああ」と下河原が言うと、紺色仮面の男はすたすたと部屋を出て行った。通り過ぎた後、異臭が漂ったのを楓は感じた。

 下河原は河野から手渡された原稿に目を通した。

 「なんだ、この原稿は。ひどすぎるぞ」。読み終えると同時に、持っていた原稿を河野に投げつけた。数枚の原稿がパラパラと宙に舞った。楓が一枚一枚拾い上げていった。河野はひきつった顔で立っていた。「す、すみません。どこが問題でしょうか」

「全部だ。なにもわかってないな。マスコミ規制法はもういいんだよ、もう。成立したんだからな。俺がこんなにくどくど説明しても仕方がない。次は将来の大統領制をにらんだ首相公選制の導入だ。一刻も早く成立させて、選挙を実施し、俺が初代の公選首相になる。そのために今から、日本の防衛の危機的な状況について訴えるんだ。核武装の必要性を説得力を持って説明するんだ。国民の危機意識をあおれ。あおって、あおって、あおりまくれ。虚偽の情報でもなんでもいいんだ。このままでは日本は集中砲火を浴びて、海の中に沈むと言い続けろ。地球儀の中から日本列島が消え去るとな。お前もマスコミ業界にいるんだろう。文章力を買って採用したのに全くだめだな」


 「すみませんでした。書き直します。憲法改正に向けての総理の強い意思についてはどうしましょうか」

 「憲法改正はすべての前提だ。そのスケジュールと説明文はもうできている。秘書官に作らせた」

 そう言うと、分厚い冊子の説明書をポンと河野に向かって投げた。そして、机の上のボタンを押した。


 いきなり3人の前の空間にスクリーンが現われた。映像の中で、下河原がマラソンを走っている。そして、日本記録でゴールした。

 「AⅠ総理だ。お前もこれからAⅠ総理を存分に使え。日本各地でAⅠ総理による会見を設定しろ。危機を煽って憲法改正につなげていくんだ。地元民は本当に俺が来てくれたと喜ぶはずだ」

 河野も楓もあっけにとられてポカンとしてしまった。


 「来年には国民投票を実施して憲法が改正される。そして、公選首相を選ぶ選挙を実施する。お前はそのプロパガンダを今からスタートさせればいいんだ」

 「はいっ。わかりました。明日の会見文もすぐに書き直します」と河野が言って急いで立ち去ろうとすると、下河原は「ちょっと待て」と止めた。そして、壁際の本棚から黒いファイルを取り出した。何冊も同じようなファイルが並べられているうちの1冊を河野に渡した。

 「記者の数が少ない。もっと増やせ。3倍にしろ。10倍でもいいぞ」。楓には何のリストかわからなかったが、ファイルの表紙に、「ターゲット・リスト 報道機関」と書かれているのが瞬間、見えた。

 

 「私がピックアップしたリストはすでに内閣府の担当に提出しておりますが」

 「だから、リストに掲載されている人数が少なすぎるんだ。第二次募集だ。つべこべ言わずに報道機関の名簿をめくって書き込んでこい。とにかく、ひとりひとりをぼちぼちやっていても始まらん。規制法が成立したら一網打尽にしてやるんだ」。下河原は楓の存在を無視して続けた。

 「わかりました。少しだけ時間をください」

 河野は敬礼してドアに向かった。楓もすぐに付いていこうとした。

 

 「おい、お前」と下河原が楓の方を向いた。

 「はい、なんでしょうか」

 「お前は残れ」と下河原が言った。河野がぽかんとしていると、「お前は消えろ」。河野は言われた通りに1人で部屋を出た。

 「初めて見る顔だな。名前は?」

 「伊藤です」

 「下の名前は?」

 「楓です」

 「伊藤楓か。ふーん」と全身を舐め回すように見た。

 

 「今は何をしているんだ」

 「記者です」

 「記者か。親は何をしているんだ」

 「父は死にました」

 「お父さんの名前は」

 「父の名前まで言わないといけませんか」

 「名前は」。どすの利いた声で繰り返した。楓は半端ない風圧を感じた。

 「セイジです」

 「やはり、青磁さんの娘だったか」。下河原はなにかを思い出しているかようで、少しの間、沈黙の時間が流れた。

 

 「君のお父さんは進取の気性に富んだとても優秀な人だった。IT企業家として、インターネット事業を普及させた功労者の1人だ。『孤高の会』の発展にも貢献してくれた」と言った後、しばらく黙った。楓が何か言うのを待っているかのようだった。しかし、楓は何も話さなかった。下河原が何を考えているのかわからず、話すことができなかった。


 「まあ、君も大変だな。あんなできの悪い男の下で働くなんて。記者なんて辞めたらどうだ。仕事ならいくらでも紹介するぞ」。下河原の言葉遣いが心なしかやさしくなった。

 「河野さんは、経営者としても記者としてもとても優秀な方で尊敬しています。私は新人記者なのでなにもかも勉強中で、いろいろと教えていただいています」

 「ふーん」と今度は小ばかにしたような表情を浮かべると、「もういい。河野に、できるだけ早く仕上げて持ってくるように言ってくれ」と言い放った。

 

 楓がドアを出ると、河野が外で待っていた。2人はすたすたと廊下を横切り、エレベーターに乗った。河野の顔は真っ青のままだった。

 会社に戻るなり、河野は楓に聞いた。

 「総理に何を言われたんだ」

 「私の父が優秀だったとか言われました」

 「そうか、それだけか。わかった」。河野が自分の席に戻ろうとした時、楓が思っていたことを口にした。

 「ちょっといいですか。こんなのおかしいですよ。言われ放題じゃないですか。そもそも総理の言っていることに納得できません。核武装とか、国民の危機意識をあおれとか、フェイクでもいいとか平然と言っていました。河野さんは、国民を洗脳していく先頭に立つつもりですか」

 「それが俺の仕事だ。君は口をださなくていい。君は報道記者として、やるべきことをやればいいんだ。政府の方針を批判したっていいんだ。それは最初から言っているだろう」


 「記事とは別に、報道機関が政府の宣伝を担当すること自体が問題です」

 「わかった、わかった。また後で話を聞くから」

 「それからあの『報道機関のリスト』ってなんですか」

 「えっ、ああ、あれか。一流のジャーナリストのリストだよ」

 「『ターゲット』って書いてありましたよ」

 「よく見ているな。その通り、言葉通りの意味だ。政権に批判的な連中の名前が載っているリストだ。総理が作れというから俺もリストを提出した。俺1人で作っているんじゃないから。もういいだろう、話はまた後で聞く。今は、急いで会見用の原稿を書き直さなければいけないんだ」

 

 河野は、防衛力強化や首相公選制のメリットを強調した演説文章を書きあげた。メールで総理に送った後、今度は1人で下河原のところに原稿を持って行った。下河原はざっと目を通すとぽんと机の上に投げた。河野は「OK」の意味だと受け取り、ほっとした。


 「ところでさっき、お前と一緒に来た女、伊藤楓とか言ったな。伊藤青磁の娘なんだな」

 「そうです」

 「父親と顔がそっくりだ。どうしてお前のところで働いているのだ」

 「知人の紹介です」。下河原はしばらく黙った。

 「知人ね、大神由希か」

 今度は河野が黙ってしまった。下河原は河野を宣伝担当にするにあたって河野のことを調べ上げていた。大神と婚約していたことも、破談になったことも知っていた。

 「当たりなんだな。伊藤楓はどんな女だ」

 「すべてに前向きで、極めて優秀な記者になると思います。というかすでに大きな戦力になっています」


 「ほう、優秀な記者ね。政権批判をしているだけじゃないのか。記者なんぞ、政権の言うことをそのまま流せばいいんだよ。優秀な記者なんていらねえ。まあ、いい。勝手にしろ。頭でっかちの政権批判の記事や評論をいくら書いたって影響力なんぞしれたものだ。政権にとって最も危険なのは、ファクトを押さえた調査報道だ。まあ、お前の会社にはそれができる記者はいないだろうがな。くれぐれもマスコミ規制法にひっかからないように注意するんだな。お前も俺を裏切るようなことをしたら悲惨なことになるぞ。お前の会社なんてひとひねりでつぶしてやる。伊藤楓にも言っておけ」

 

その夜、河野は楓を誘って食事をした。下河原からさんざんなことを言われたが、会見用の原稿が2度目で通ったことでほっとしていた。

 居酒屋で、河野の酒を飲むピッチは速かった。生ビールをつづけざまに3杯お代わりしてから焼酎、ハイボールへと進んだ。下河原との面と向かっての交渉は疲れ、ストレスが溜まっていった。酔うと、河野はよくしゃべった。

 「総理を目の前で見たのは初めてだろう。どう思った」

 「迫力というか、威圧感がすごかったです。でもとても嫌な感じです。父のことも話していたけど私の反応を探るような感じでした」

 「即断即決の人だ。どんなに重要な案件でも、話を聞いたらその場で決めてしまう。トップに立つ人はああでなければ務まらないんだろうな。それでいて、記憶力はすごいんだ。過去に会った人のことはすべて覚えている」

 

 「決断が速いと言っても、すべて正しい決断であればいいですが、そうではないと思います。マスコミをつぶすことにしゃかりきになっている感じがしました」。楓も酔ってきていた。

 「だから、何度も言ったが批判は記事でやればいい。調査報道をしたっていいんだぞ」

 「お前の会社には調査報道ができる記者なんていないだろう」と、下河原に言われたことがひっかかった。内心、悔しい気持ちがあった。河野が本当にやりたかったのは調査報道だったからだ。


 「大神先輩じゃないんだから調査報道はすぐには無理です。でも批判的な記事は書きますよ。同じ会社で、政権の宣伝をしているなんて。ダブルスタンダードもいいところじゃないですか」。大神と同じことを言い出している。

 「かっこいいことばっかり言っていても会社は経営できないんだ。清濁併せのむしかないんだ」

 「大神先輩は報道の精神を貫いていますよね。今だって闘っている。私は尊敬しています」


 「経営のことを考えなくていいからな、あいつは」

 「編集と経営を両立させることは可能だと思います。河野さんも以前は立派なジャーナリストだったんでしょ。これじゃあ、闇落ちじゃないですか」

 「ふざけんな。わかったような口をきくな。何をやるにしても資金がいるんだ。君みたいに経営を全く考えない奴にはわからないだろう。盤石な経営があって初めて健全で自由な報道が可能になるんだ。俺は社長だ。だから経営を最優先にする。君に取材とか記事の執筆で文句を言ったことがあるか。自由にやらせているじゃないか」


 「経営、経営って何回言うんですか。社長の考えは間違っていると思います」

 「じゃあ、なぜお前はここにいるんだ。やめて大神と行動を共にすればいいじゃないか。結末はわかっているんだ。反体制を気取ってみても、惨めな末路を迎えるだけだ」

 「私は政権の行方を見守ります。危険分子だということでクビを切るならば切ってください」

 「俺は切らない。文句ばかり言うが君はわが社にとって欠かせない存在だ」。河野は自分にないところを持っている女性に惹かれる。大神由希がそうだった。すべてに対照的な性格だった。河野の方が1年先輩だが、憧れに似た気持ちが愛情に変わっていった。河野は今、付き合っていた時の大神の姿を楓に重ね合わせていた。


 「クビにしないならば、好きなように記事を書かせてもらいます。見たまま、ありのまま、思ったことを書きます」

 「それでいい。もう由希のことを話すのはやめろ。おかしくなりそうだ」。河野はグラスに残ったハイボールを飲み干した。

 

 楓の方から話題を変えた。総理執務室に入った時から気になって頭から片時も離れないことがあった。

 下河原の部屋に入る前にいた紺色仮面の男のことだ。

 「あの半分仮面を被った男性は誰ですか」

 「ああ、あいつか。知らんのか。天才科学者鮫島次郎だ。通称、『紺色仮面』とか『ミサイルマン』とか言われている。内閣府の特別顧問であり国家安全保障局局長だ」

 日本のミサイル基地設置5か年計画の原案を作り上げたのは鮫島だった。日本海沿岸と北海道の山中、東京都や沖縄方面の島々に計15か所のミサイル発射基地を設置する内容だった。政府の承認を得て、すでに建造に入っている。常時10万発のミサイルを配備することになる。最新鋭の戦略ドローンの開発にも成功した。日本のすべての海岸近くに配備するための大量生産が極秘裏にスタートしていた。

 鮫島は自分の研究所で、核を搭載できる独自の極超高速ミサイルの研究にも着手したと言われている。


 鮫島の経歴は異色だった。日本では天才科学者として、京阪大学の物理の准教授をしていた。当時はいつもぶつぶつと独り言を言っていて気味悪がられ、誰も寄り付かなかった。その後、日本と敵対的な関係の「北方独国」からスカウトされて渡航した。隠密行動だった。「北方独国」でミサイル開発に着手し、実績を挙げた。


 「北方独国」では、破格の報酬を受け取り、モデルの妻と愛人2人をあてがわれ、恵まれた環境で生活できた。好待遇は、死ぬまで「北方独国」に定住することが条件だった。しかし、2年前に「中大陸国」を経由して勝手に日本に帰国した。日本でもミサイル開発を進め、最新鋭のミサイルが「北方独国」に向けられることになった。「北方独国」からしたら、絶対に許せない裏切り行為だった。


  「なぜ仮面を被っているのですか」

  「極秘中の極秘だが、ミサイルマンは『北方独国』で核も扱った。その実験中に事故が起きて顔に大やけどを負った。その時のけがではないかと言われている。これは噂だ。顔の半分がいつも痙攣しているらしい」

  「どうして日本に戻って来たのですか」

  「詳しくは知らんが、単に『北方独国』の生活が嫌になったんだろう。日本が恋しくなったんだと思う。鮫島は『北方独国』に渡った時、偽造パスポートを使用していて、日本に帰国後一時身柄を拘束された。それを下河原総理が救ったんだ。最新鋭兵器を作ることを条件にしたと言われている。以後、いつも総理の近くにいる」

  

 「なんで総理の近くにいるんですか」

 「『北方独国』から殺害指令がでているんだ。それこそ『ゴルゴ13』のようなヒットマンを何人も雇って日本に送り込んでいる。国を裏切った奴は生かしちゃおけないとトップから指令がでているらしい。だから『紺色仮面』は下河原のそばにいるのが一番安全だと思っているんだ。とにかく天才であっても、人格的にはおかしい異常な人間らしい。気を付けた方がいい」

 楓はぞっと、鳥肌がたった。

(次回は、■北海道北西部にミサイル着弾し大爆発)


★      ★       ★

小説「暗黒報道」目次と登場人物           

目次

プロローグ

第一章 大惨事

第二章 報道弾圧

第三章 ミサイル大爆発 

第四章 孤島上陸

第五章 暗号解読 

第六章 戦争勃発 

第七章 最終決戦

エピローグ

主な登場人物

・大神由希 

主人公。朝夕デジタル新聞社東京社会部の調査報道を担 当するエ ース記者。30歳独身。天性の勘と粘り強さで' 政界の不正を次々と 暴いていく。殺人集団に命を狙われる中、仲間たちが殺されたりして苦悩しながらも、「真相の究明」に走り回る。

・下河原信玄 

内閣総理大臣、孤高の党代表。核武装した軍国主義国家を目指す。

・後藤田武士 

国民自警防衛団(民警団)会長。元大手不動産会社社長。大神の天敵。

★朝夕デジタル新聞社関係者

・橋詰 圭一郎 

東京社会部調査報道班記者。大神の1年下の最も信頼している相棒。

・井上 諒   

東京社会部デスク。大神の上司で、大神と行動を共にする。

・興梠 守   

警察庁担当キャップ。

★大神由希周辺の人物

・河野 進

「スピード・アップ社」社長。下河原政権の広報・宣伝担当に就任。大学時代の大神の先輩で婚約者だった。

・岸岡 雄一

「スピード・アップ社」のバイトから取締役へ。子供の時から「IT界の天才」として知られる存在。

・伊藤 楓

インターネット会社「トップ・スター社」を創設した伊藤青磁の長女。大神に憧れて記者になる。

・鏑木 亘

警視庁捜査一課警部補。夫婦とも大神のよき理解者。大神が時々夜回りに通う。

・永野洋子

弁護士。大神の親友でよき相談相手。反社会的勢力の弁護を引き受けることもある。

・田島速人

永野の夫で元財務官僚。総選挙で当選し、野党「民自党」副代表になる。

★下河原総理大臣周辺の人物

・蓮見忠一

内閣官房副長官。元警察庁警備局長。報道適正化法(マスコミ規制法)制定の責任者。        

・鮫島 次郎

内閣府特別顧問兼国家安全保障局長。下河原総理の指示で、最新鋭のミサイルとドローンの開発にあたる。いつも紺色仮面を被っている。

・江島健一

民警団大阪代表から、民警団本部事務局長になる。

・香月照男

民警団員。精鋭部隊入りを目指している。

★事件関係者

・水本夏樹

スーパー美容液を売るマルチ商法の会社経営者。会社倒産後、姿を消していた。

・水本セイラ

水本夏樹の一人娘。知能指数が際立って高い小学3年生で、謎の多い少女。

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