彼氏から異常に愛されています。

るい

彼氏の支配欲

第1話

「っ、ごめん、待った?」


急いで待ち合わせをした喫茶店へ向かったけど、待ち合わせ時間よりも30分も遅れてしまった。


「30分も待たせるなんて久々に会う親友に対して冷たいんじゃないの〜?」


「ごめんっ! 私が今日奢るから許してくれる?」


「ふふ。全く冗談が通じないのは相変わらずなんだから」


ツン、と眉間を指で押され情けない声がもれる。

本当は間に合うはずだった。

この日をどんなに楽しみにしていたか。朝早くから出かけてしまおうとしたのに……。


朝に起きたことを思い出し、堪らずため息をつく。

これも全て大翔のせいだ。


「久しぶりね、優香。元気そうで安心したわ」


「うん。美月も。中々連絡とれなくてごめんね」


「本当よ。そういえば相変わらず四条くんとは付き合ってるの?」


メニューを見ていた美月がチラッと顔を上げ、私を見つめる。

思わず顔が強ばる。


「うん……はは。」


上手に笑えてるだろうか。美月は何かを察してるのかそれ以上なにもつっこまずメニューへと再び視線を向けた。


せっかく美月と久しぶりに会えたのに名前を聞きたくなかった。


美月とは中学時代からの親友で。私にとってはトラウマの3年間でもあった。


美月と中々会えないのは大翔が許さないから。


四条大翔。

その名前はなるべくなら美月との会話で聞きたくなかった。


同性でそれも大翔も美月のことを知っているというのに、許さない大翔の狂気っぷりにほとほと疲れてしまう。


今日だって了承を得るのに凄く大変だった。


大翔のことなんて考えたくなかったのに。

せっかく美月と会えたのに気分が落ち込み、自己嫌悪する。


「メニュー、決めないの?」


美月がふっと優しく笑うから堪らず泣いてしまいそうになる。


「ごめん、決めるね!」


全て美月に話してるわけでなはいけど、色々と察してくれてるんだろうな。

美月の優しさがありがたかった。







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