第三章 義兄の豹変

第21話

私は久しぶりに実家に戻った。


父には祐志さんから連絡を入れておいてくれた。


「おかえり、どうだ、祐志くんとの生活は」


「はい、とても大事にして頂いています」


「そうか」


その時、ドアが開いて入ってきた男性がいた。


「まゆ、元気にしていたか」


「お兄様」


私が慕っていた義兄、深海潤だった。


「まゆ、結婚するんだって、おめでとう」


「ありがとうございます」


「外科医は大変だな、夜勤のたびに帰ってくるのか」


「夜、一人は初めてのことなので、徐々に慣れるようにと思っています」

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