第三章 理樹さんとの再会
第20話
「水本亜紀です、副社長の恋人ではないですから、よろしくお願いします」
「真壁蘭子です、こちらこそよろしくお願いします」
「理樹いるよね、さっき見かけたから」
「はい、いらっしゃいます」
亜紀と社長室のドアをノックした。
「はい、どうぞ」
理樹は亜紀を僕の秘書と紹介したら、どんな顔するだろうか。
僕の想像では多分ニューヨークで二人は巡り会い恋に落ちた。
でもアクシデントで連絡が取れなくなり、亜紀は東條ホールディングスのビルまで来たと言うところだろう。
「失礼します、僕の新しい秘書を紹介しようと思って連れて来ました」
「新しい秘書?」
「水本亜紀さんです」
そう言って僕は亜紀を紹介した。
戸惑っている亜紀。
亜紀を見て固まっている理樹。
それはそうだろう、僕の秘書として紹介されたのが、ニューヨークで巡り合った女性なのだから。
「理樹、理樹」
「ああ」
「どうしたんだ固まって、いくら亜紀が魅力的だからって、僕の恋人だから弁えてくれ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます