第2話

「冬美、やめて、ごめん、もう関係ないからなんて言われたら、立ち直れない」


「そうだね」


冬美とおしゃべりしていると元気が出てくる気がする。


「冬美、ありがとうね、ちょっと元気出てきた」


「良かった、ねえ、海外旅行行って来たら?気分転換になるし、もしかして、新たな出会いがあるかもよ」


「海外旅行?」


「冬のニューヨークなんて憧れるわよね」


ニューヨーク、私はこの時ほんの気分転換のつもりだった。


まさか運命の男性に出会うなんて、誰が想像出来ただろうか。


私は体調が回復してきた時を見計らって、冬のニューヨークへ飛び立った。


多少は英語は出来るつもりでいた。


しかし、全くわからない、まるで外国に来たみたい、あれ、ニューヨークは外国だった。


どうしよう。


なんとか身振り、手振りでホテルに到着した。


もう、先が思いやられる。


お腹すいたよ、取り敢えず、日本から持ってきたお菓子を一口、美味しい。


なんて、幸せなの?

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