第65話

峻はこの後、琉と連絡を取り、話し合いに出かけた。


「社長、冴木コーポレーション社長冴木峻様がお見えです」


「お通ししろ」


峻は社長室に通された。


「僕は雫に嫌われたみたいだな」


「記者会見でちゃんと訂正させて貰った、自分の事も公表したよ」


「そうみたいだな、雫もお腹の子もお前に託すよ、そのかわり絶対に雫と子供を幸せにしてやってくれ」


「わかった」


「一ついいか」


「ああ」


「モデルの唯香とは切れたんだよな?」


「ちゃんと別れた」


「そうか、これから先も浮気するなよ」


「絶対しないと誓うよ」


峻は社長室を後にした。


私はそわそわしながら峻の帰りを待っていた。

琉はちゃんとわかってくれただろうか?

そして峻が戻ってきた。


「お帰りなさい、どうでしたか?」


峻は私を抱き寄せて、キスをした。

峻の顔は安堵の表情を浮かべていた。


「わかってもらえたんですね」


「ああ、大丈夫だ、雫とチビ助を託されたよ」


「そうですか、良かった」


峻は私を抱き寄せてキスをした、峻の舌が私の舌を絡め取り、腰を密着させた。


「このまま雫を抱きたい、でも、もう少しの辛抱だな」


ずっとこの幸せが続きますようにと願った。

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