第十一章 拉致されたくるみ

第90話

「いいか、そろそろ金もなくなる、俺だけではお前を守れない、我妻と結婚すれば、

誰も手出しは出来ない」


くるみは泣きながら頷いた。


山城はくるみを送り出した。


そして、くるみは我妻の元に向かった。


キャリーバッグを引っ張り、我妻のマンションのインターホンを鳴らした。


しかし、応答はなかった。


そこへ黒の高級車が停まり、くるみは拉致されてしまった。


くるみは気がつくと、両手を縛られて、身動きが取れない状態だった。


そこへ圭子がやってきた。


(あっ、あの人は本浜組のお嬢さんだ)


ツカツカとくるみの側に近づいてきた。


そして、くるみの胸ぐらを掴んで平手打ちをした。

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