第85話

そっと、ドアを開けてみる。


ドアが開いた気配で、山城はくるみに銃を向けた。


「誰だ」


「お電話頂いたくるみです、迎えにきました、銃を納めてください」


半年監禁されていた山城は、山城組若頭としての貫禄ある姿は微塵もなかった。


山城はくるみに言われたわ通り、銃をしまった。


「私が泊まっている、ホテルに行きましょう」


くるみは山城を連れてホテルに戻った。


山城にお風呂に入るように促した。


髪は伸び放題で、髭も長くなっていた。


山城は警戒していた。


それはそうだろう、半年も監禁されていたら、精神が壊れてもおかしくない。

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