第五章 俺はひとみを連れ戻す
第43話
ただでは済まないだろう。
(それでも、俺はひとみを連れ帰る、ひとみのいない人生は考えられない)
そして結城と約束した時間ではなく、我妻はひとみの働いているキャバクラに一人で向かった。
「これは珍しいお客さんですね」
「ひとみを返してもらいに来た」
「何を血迷ったことを言ってるのかと思えば、くるみは自分の意思で、俺の女になったんだ、毎晩俺に抱かれて感じてくれてるよ」
「違う、お前が強要したんだろう、俺はくるみを指名したんだ、早く連れてきてもらおうか」
山城は仕方なく、くるみに我妻の接待をさせた。
「いらっしゃいませ」
久しぶりの再会だった。
我妻はじっとひとみを見つめた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます