第38話

それから、食事をしに行った。


「くるみは何が食べたい」


「私は好き嫌いはないので、なんでも大丈夫です」


そして、行きつけの料亭に連れて行かれた。


「極道の方は皆、料亭に行くんですか」


「どうしてだ」


「だって、我妻さんに連れて行って頂いたのも、料亭でした」


くるみの言葉を聞いて山城の機嫌が急に悪くなった。


「このお料理美味しいですね」


山城は何も言わない。


「山城さん、何か怒ってます?」


山城は日本酒を一気に飲み干した。

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